前話993話「ワノ国の夢」では、冒頭で花の都の人たちが年に一度の火祭りを思う存分楽しむシーンが描かれた。彼らの心の中には今もなお光月おでんと赤鞘九人男の雄姿が残っており、いつの日か昔の平和なワノ国を彼らが取り戻してくれることを願いながら20年生き続けているのだ。
ライブフロアではクイーンの疫災弾「氷鬼」によって戦況はより一層激化。ルフィ・サンジ・ジンベエは地下1階から屋上へ向けて雑魚兵を蹴散らしながら爆走中だ。
しのぶ・モモの助の前にはササキ率いる装甲部隊が立ちふさがり、絶体絶命のピンチをヤマトが救う。
ドクロドーム屋上ではカイドウのかまいたちが直撃した菊之丞の左腕が吹っ飛んだ。
光月の為に戦うと宣言したヤマトvsササキ部隊の戦いの行方は一体?
そして、菊之丞は戦い続けるのだろうか?
ワンピース最新話994話「またの名はヤマト」をネタバレありの感想とともに振り返る!
目次
ワンピース994話「またの名はヤマト」ネタバレ感想
菊之丞の傷は錦えもんが焼いて止血!
前回993話で、カイドウの新技かまいたちにより、左腕を派手に吹き飛ばされた菊之丞。もはや戦闘不能かと思われたが、錦えもんが狐火流で炎を起こし、焼灼止血で応急処置を施す。
片腕を失った菊之丞だったが、戦意は全く削がれておらず、その力強い瞳からはむしろ闘志がさらに増したようにも見える。その様子を愉快そうな表情で見つめるカイドウはこう一言。
そういうとこだ……!!いつでも覚悟がある…!!!
おれは”侍”が好きだ………
腕っぷしの強さだけなく、その心の強さにもカイドウは惹かれていることがわかる。そういえば以前、カイドウはアシュラ童子を海賊団に誘っていたっけ。
ズズズと人型に戻ったカイドウ。常に死にたがっている彼の死生観が少しわかるこんなセリフを言い放つ。
死は人の完成だ……!!!そうだろ?終わろうか……!!!
死ぬときは、世界最強の海賊団を自分の手で作り上げ、その偉業を成し遂げた最強の男としての称号を手に入れた状態で眠りにつきたいのだろう。
人型になり、図太い金棒を担ぐカイドウはついに本気モードに突入したに違いない。ギア4状態のルフィを一発で屠った必殺の「雷鳴八卦」を繰り出すのだろうか。雷鳴八卦に錦えもんたちはどう対抗するのか非常に楽しみなところである。
キリンのハムレット、ニワトリのフォートリックス
ルフィ・サンジ・ジンベエの3人は城内1階に到着。地下1階のときと同様にカイドウ軍がうじゃうじゃと立ち塞がるが余裕で蹴散らしていく!
どれだけ数がいようと、3人のトータルバウンディは、22億6800万ベリー。もはや敵がかわいそうになってくるレベルだ(笑)
地下1階では、腕からゴリラを生やした真打ちブリスコラが立ちはだかったが、今回も2人の真打ちが立ちはだかる。
キリンのSMILEのハムレットとニワトリのSMILEのフォートリックスだ。ブリスコラに劣らず変な生え方をしている(笑)ブリスコラは人間からゴリラが生えていたが、この2人は真逆で、キリンの頭からハムレットが生えていて、ニワトリのお尻からフォートリックスが生えているのである(笑)フランキーもびっくりの変態ぶり。フィギュアが発売された暁にはぜひ買い求めたい。
そしてキリンのハムレットは謎に名言を言い放つ。
“平凡”?それはお前達の事さ!!
“期待”それはおれ達が超えてゆくものさ!!!
シェイクスピアのハムレットに登場するセリフのオマージュなのかと思ってググってみたが、なかなかヒットしなかった(笑)今度ゆっくり調べてみるとしよう。
例にもれなく、「生え方!!!」とツッコミを入れられ一発KOされる2人であった。
氷鬼の抗体を託された不運なアプー
ダハハハ寒い寒い!!鬼になる………!!!
場面変わってライブフロア。クイーンが放った疫災弾「氷鬼」の被害を被っているのは侍たちだけでなく、味方であるはずのプレジャーズもだった。
次から次へと氷鬼へと変貌していくプレジャーズと侍たち。氷鬼状態になると、敵味方の判別ができなくなるようで、元オロチ御庭番衆や見廻組の面々も対処に追われている。
ヒョウ五郎を慕うヤクザの大マサ親分も氷鬼に感染。このままでは全員が氷鬼に変身してしまう…治す術はないものか…
ウイルスの製作者は必ず同時にその「抗体」も持ってる!!
それさえ手に入れば薬は大量に増やす事ができる!!
チョッパーは言う。大看板クイーンが相手では抗体の奪取は困難を極めそうだ。
チョッパーは氷鬼状態を冷静に分析する。凶暴性と筋力が増すだけでなく、皮膚の異常冷却。生身の人間に耐えられる変化ではないと言う。耐えられないということはつまり…
そこへ、チョッパーの予想が当たったことを知らせるアナウンスがクイーンから告げられる。
死ぬぞォ!!!ムハハハ 感染したなら命はもって一時間!!!
むごい、むごすぎるよ、大看板クイーン。
そんなクイーンの悪趣味な新兵器が作る地獄から一刻も早く離れたいアプーは、扉を開けて逃してくれるようクイーンに頼むも、
クイーン「奪われたら惨殺の刑だぞお前……!!」
アプー「はい?」
なんと、氷鬼の抗体が入った手のひらサイズのカプセルをポイっと託されてしまう。ゲーム好きのクイーンがやりそうなことだ。自分は高みの見物で、みんなが命を燃やして抗う一生懸命な姿を眺めるのが至福の時間なのだろう。敵にも味方にもしたくない最悪のタイプであーる。
QUEENプレゼンツ ゲームライブ「氷鬼 in 鬼ゴッコ」が幕を開けた。
ゾロたちもだけど、アプーさんも頑張って…!
飛び六胞ササキも目を見張るヤマトの一撃
ガヤガヤとしたライブフロアとは一転、ドーム内右脳塔はピリピリした緊張感に包まれている。
モモの助の首を取ろうとする飛び六胞・ササキ率いるカイドウ軍装甲部隊vsカイドウの娘で自称光月おでんのヤマト。
満身創痍でその場に倒れ込んでいるしのぶちゃんはモモの助を守るようヤマトに頼む。するとヤマトは「あなたも助ける!」と言い、続けて20年前のおでん公開処刑について思い出しながら語る。
ぼくは20年前!!光月おでんの処刑を見てた!!
あなたの言葉で僕は泣いた!!
光月おでんの生き様に泣いた!!
あなたの言葉、というのはしのぶちゃんが20年前、何も知らない国民たちに向けて、光月おでんがワノ国を護り続けていた真実を語ったあのシーンである。
すごく感動的なヤマトの告白シーンだが、ササキは容赦なく爆弾の雨を降らせる。ヤマトは避けずに直撃。普通の人なら死んでしまうような爆発だったが、ヤマトにはどうやら効いていない様子だ。このシーン、絵で見ると分かるのだが、ヤマトは体の周りを覇気のバリアで覆って爆発を防いだようにも見える。ササキが明らかに動揺しているのも見て取れる。
爆風が晴れていく中でヤマトはモモの助に語る。
僕はあの日キミを助けに九里へ走ったんだ!!
だけどゴメンね!!カイドウに落とされそうになるキミを見てる事しかできなかった!!
あの日を後悔を胸にこの20年間、ヤマトは来る日も来る日もいつか必ず訪れる決戦のときに備えて、力をつけていったのだろう。
装甲部隊に向けて金棒を一振りするヤマト。するとそ次の瞬間、目に見えない衝撃派のようなものがギフターズの1人に直撃!謎の攻撃をくらったそのギフターズはそのまま壁に激しく打ち付けられダウン。ヤマトの一撃に剣の達人ササキも「なんだ..いまの技は!?」という表情で青ざめる。
モモの助に名を尋ねられたヤマトは堂々と胸を張り、こう言い放つ。
またの名をヤマト!!!
キミの為に死ねる!!!
ヤマトの実力が垣間見え、今後の戦闘の期待がより一層高まったところで994話「またの名はヤマト」はおしまい。
次回は再来週(11/16)発売の週刊少年ジャンプ50号までお預け!
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