寺地はるなの新刊情報|過去作品も一覧で紹介

デビュー作『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞した作家・寺地はるなさんの単行本最新刊情報と、デビュー作から新作までの全19冊を時系列降順で紹介します。ネットショッピングや調べ物、選書にお役立てください。

単行本最新刊は『ガラスの海を渡る舟』

ガラスの海を渡る舟書影画像

■あらすじ

大阪の心斎橋からほど近いエリアにある「空堀商店街」。
そこには、兄妹二人が営むガラス工房があった。

兄の道は幼い頃から落ち着きがなく、コミュニケーションが苦手で、「みんな」に協調したり、他人の気持ちに共感したりすることができない。
妹の羽衣子は、道とは対照的に、コミュニケーションが得意で何事もそつなくこなせるが、突出した「何か」がなく、自分の個性を見つけられずにいる。
正反対の性格である二人は互いに苦手意識を抱いていて、祖父の遺言で共に工房を引き継ぐことになってからも、衝突が絶えなかった。
そんなガラス工房に、ある客からの変わった依頼が舞い込む。それは、「ガラスの骨壺が欲しい」というもので――。
(Amazon商品説明より)

出版社PHP研究所
発売日2021年9月10日
定価1,760円
Amazon楽天
BookLive!Audible

寺地はるなの過去作品一覧【時系列降順】

「タイトルのみの箇条書き」と、「Amazon・楽天の商品リンク付きリスト」を紹介します。用途に応じて使い分けて下さい。まずは前者から記載します。

  • 『ガラスの海を渡る舟』
  • 『雨夜の星たち』
  • 『声の在りか』
  • 『ほたるいしマジカルランド』
  • 『どうしてわたしはあの子じゃないの』
  • 『彼女が天使でなくなる日』
  • 『やわらかい砂のうえ』
  • 『水を縫う』
  • 『希望のゆくえ』
  • 『わたしの良い子』
  • 『夜が暗いとはかぎらない』
  • 『正しい愛と理想の息子』
  • 『大人は泣かないと思っていた』
  • 『架空の犬と嘘をつく猫』
  • 『みちづれはいても、ひとり』
  • 『今日のハチミツ、あしたの私』
  • 『月のぶどう』
  • 『ミナトホテルの裏庭には』
  • 『ビオレタ』
  • 2021年9月
    『ガラスの海を渡る舟』
  • 2021年6月
    『雨夜の星たち』

    ■あらすじ
    三葉雨音は他人に感情移入できない26歳。同僚星崎くんの退職を機に、仕事を辞める。
    他人に興味を持たない長所を見込まれ三葉は 「お見舞い代行業」にスカウトされ、 移動手段のないお年寄りの病院送迎や 雑用をする「しごと」をはじめる。
    文芸界の注目著者が 「めんどうな人」の機微を描く!

  • 2021年5月
    『声の在りか』

    ■あらすじ
    「こんなところにいたくない」パート帰りの希和が見つけたのは、小学四年生の息子・晴基とそっくりの筆跡で書かれた切実なメッセージだった。
    本人に真意を問いただすことも夫に相談することもできない希和は、晴基が勝手に出入りする民間学童『アフタースクール鐘』で働きはじめる。
    マイペースな経営者・要や子どもたちに振り回されながらも、希和はいつの間にか自分の考えを持たない人間になってしまっていたことに気付く。
    周囲から求められるものでも、誰かからの受け売りでもない、自分自身の言葉を取り戻すためにひとりの女性が奮闘する、大人の成長小説!

  • 2021年2月
    『ほたるいしマジカルランド』

    ■あらすじ
    大阪の北部に位置する蛍石市にある老舗遊園地「ほたるいしマジカルランド」。
    「うちはテーマパークではなく遊園地」と言い切る名物社長を筆頭に、たくさんの人々が働いている。アトラクションやインフォメーションの担当者、清掃スタッフ、花や植物の管理……。お客様に笑顔になってもらうため、従業員は日々奮闘中。自分たちの悩みを裡に押し隠しながら……。
    そんなある日社長が入院したという知らせが入り、従業員に動揺が走る。

  • 2020年11月
    『どうしてわたしはあの子じゃないの』

    ■あらすじ
    閉塞的な村から逃げだし、身寄りのない街で一人小説を書き続ける三島天は、ある日中学時代の友人のミナから連絡をもらう。 中学の頃に書いた、大人になったお互いに向けての「手紙」を見つけたから、30才になった今開封しようというのだ――。
    他人との間で揺れる心と、誰しもの人生に宿るきらめきを描く、感動の成長物語。

  • 2020年9月
    『彼女が天使でなくなる日』

    ■あらすじ
    九州北部にある人口300人の小さな星母(ほしも)島。 そこで育った千尋は1年前に戻ってきて、託児所を併設した民宿を営んでいた。
    島には「母子岩」と呼ばれる名所があり、家族・子供・友達のこと……悩みを抱えたひとびとがそのご利益を求めて訪れる。複雑な生い立ちを抱える千尋は、島の人達とお客さんと触れ合いながら、自らの過去と今を深く見つめていく。
    明日への新しい一歩を踏み出す「強さ」と「やさしさ」が心に沁みる、書き下ろし長篇小説。

  • 2020年7月
    『やわらかい砂のうえ』

    ■あらすじ
    ためらいなくつないだ手を離せるように、あなたを信じたい。
    圧倒的共感度で大注目の著者が贈る“人生がいとおしくなる”恋愛小説。
    砂丘の町で育った万智子は大阪の税理士事務所で働く24歳。顧客のウェディングドレスサロンのオーナー了さんに頼まれ、 週末だけお手伝いのアルバイトをすることに。
    了さんに連れていかれた「あつまり」で万智子は美しくてかっこいい年上の女ともだちに出会う。
    そんなある日、サロンに早田さんという男性が現れ、 人生はじめての「恋」のときめきを感じる万智子だったが……。
    きれいになるのは誰のためかをぜったい間違えたらあかんで――
    自分を好きになりたい万智子の、小さな勇気を抱きしめたくなる成長物語。

  • 2020年5月
    『水を縫う』

    ■受賞/候補
    第9回河合隼雄物語賞受賞

    ■あらすじ
    松岡清澄、高校一年生。一歳の頃に父と母が離婚し、祖母と、市役所勤めの母と、結婚を控えた姉の水青との四人暮らし。
    学校で手芸好きをからかわれ、周囲から浮いている清澄は、かわいいものや華やかな場が苦手な姉のため、ウェディングドレスを手作りすると宣言するが――「みなも」
    いつまでも父親になれない夫と離婚し、必死に生きてきたけれど、息子の清澄は扱いづらくなるばかり。そんな時、母が教えてくれた、子育てに大切な「失敗する権利」とは――「愛の泉」ほか全六章。
    世の中の〈普通〉を踏み越えていく、清々しい家族小説。

  • 2020年3月
    『希望のゆくえ』

    ■あらすじ
    突然、失踪した弟。あいつの真実の姿に、僕は辿り着くことができるのだろうか……。
    弟が放火犯の疑いがある女と姿を消したらしいと、母から連絡があった。僕は彼と交流があった人物に会いに行ったが、弟の印象はそれぞれまるで異なっていた―。
    弟はどういう人間だったのか。誰のために生きてきたのか。僕たちの声は、弟に届くのだろうか。
    人生の「希望」とは何かを問う、話題の作家が拓く新境地。

  • 2019年9月
    『わたしの良い子』

    ■あらすじ
    「どうしてちゃんとできないの?他の子みたいに」
    出奔した妹の子ども・朔と暮らすことになった椿。 勉強が苦手で内にこもりがちな、決して《育てやすく》はない朔との生活の中で、椿は彼を無意識に他の子どもと比べていることに気づく。それは、大人としてやってもいいことなのだろうか――。
    大人が言う「良い子」って、何?女性共感率No.1作家・寺地はるなが、真っ正面から描き出す!

  • 2019年4月
    『夜が暗いとはかぎらない』

    ■あらすじ
    大阪市近郊にある暁町。閉店が決まった「あかつきマーケット」のマスコット・あかつきんが突然失踪した。かと思いきや、町のあちこちに出没し、人助けをしているという。いったい、なぜ――?
    だが、その行動は、いつしか町の人たちを少しずつ変えていく。

  • 2018年11月
    『正しい愛と理想の息子』

    ■あらすじ
    とっておきの話があるんだ。
    長谷眞32歳、沖遼太郎30歳。 借金を抱え、失敗続きの二人が一攫千金のために目をつけたのは、寂しさを抱える老人たちだった――。

  • 2018年7月
    『大人は泣かないと思っていた』

    ■受賞/候補
    第33回山本周五郎賞候補

    ■あらすじ
    時田翼32歳、農協勤務。九州の田舎町で、大酒呑みの父と二人で暮らしている。趣味は休日の菓子作りだが、父は「男のくせに」といつも不機嫌だ。そんな翼の日常が、真夜中の庭に現れた”ゆず泥棒”との出会いで動き出し……(「大人は泣かないと思っていた」)。
    小柳レモン22歳。バイト先のファミリーレストランで店長を頭突きしてクビになった。理由は言いたくない。偶然居合わせた時田翼に車で送ってもらう途中、義父の小柳さんから母が倒れたと連絡が入って……(「小柳さんと小柳さん」)ほか全7編収録。
    恋愛や結婚、家族の「あるべき形」に傷つけられてきた大人たちが、もう一度、自分の足で歩き出す──色とりどりの涙が織りなす連作短編集。

  • 2017年12月
    『架空の犬と嘘をつく猫』

    ■あらすじ
    羽猫家は、みんな「嘘つき」である――。
    空想の世界に生きる母、愛人の元に逃げる父、その全てに反発する姉、そして思い付きで動く適当な祖父と比較的まともな祖母。そんな家の長男として生まれた山吹は、幼い頃から皆に合わせて成長してきた。
    だけど大人になり彼らの《嘘》がほどかれたとき、本当の家族の姿が見えてきて――?
    これは破綻した嘘をつき続けた家族の、とある素敵な物語!

  • 2017年10月
    『みちづれはいても、ひとり』

    ■あらすじ
    夫・宏基と別居中の弓子は、アパートの隣人・楓と時々一緒に食事をする仲だ。別居後すぐに宏基は失踪したのだが、ある日義理の母から、故郷の島で宏基を見かけた人がいる、という話を聞かされる。執拗に言い寄ってくる社長がいやになり会社をやめた楓と、職探し中の弓子は、気分転換と休息を兼ねて島への旅に出ることにした。
    女二人の旅の行く末は――。

  • 2017年3月
    『今日のハチミツ、あしたの私』

    ■あらすじ
    蜂蜜をもうひと匙足せば、あなたの明日は今日より良くなる──。
    「明日なんて来なければいい」と思っていた中学生のころ、 碧は見知らぬ女の人から小さな蜂蜜の瓶をもらった。 それから十六年、三十歳になった碧は恋人の故郷で蜂蜜園の手伝いを始めることに。
    頼りない恋人の安西、養蜂家の黒江とその娘の朝花、 スナックのママをしているあざみさん…… さまざまな人と出会う、かけがえのない日々。心ふるえる長篇小説。

  • 2017年1月
    『月のぶどう』

    ■あらすじ
    大阪で曽祖父の代から続くワイナリーを営み、発展させてきた母が亡くなった。美しく優秀な母を目標にしてきた姉の光実と、逃げてばかりの人生を送ってきた弟の歩は、家業を継ぐ決意をする。
    うつくしい四季の巡りの中、ワインづくりを通し、自らの生き方を見つめ直していく双子の物語。

  • 2016年2月
    『ミナトホテルの裏庭には』

    ■あらすじ
    祖父から大正末期に建てられた宿泊施設「ミナトホテル」の裏庭の鍵捜しを頼まれた芯輔。金一封のお礼につられて赴いた先は、「わけあり」のお客だけを泊める、いっぷう変わったところだった。さらには失踪したホテルの猫も捜す羽目になり……。温かな涙に包まれる感動作。

  • 2015年6月
    『ビオレタ』

    ■受賞/候補
    第四回ポプラ社小説新人賞受賞

    ■あらすじ
    婚約者から突然別れを告げられた田中妙は、 道端で大泣きしていたところを拾ってくれた菫さんが営む雑貨屋「ビオレタ」で働くことになる。そこは「棺桶」なる美しい箱を売る、少々風変わりな店。何事にも自信を持てなかった妙だが、 ビオレタでの出会いを通し、少しずつ変わりはじめる。