桜木紫乃の新刊情報|過去作品も一覧で紹介

『ホテルローヤル』で知られる作家・桜木紫乃さんの単行本最新刊情報と、デビュー作から新作までの全26冊をあらすじ付きの時系列降順で紹介します。ネットショッピングや調べ物、選書にお役立てください。

単行本最新刊は『ブルースRed』

ブルースRed書影画像

■あらすじ
釧路の街を、裏社会から牛耳る影山莉菜。
亡父・博人の血をひく青年を後継者として育て、官僚から代議士への道を歩ませようとしていた。
「男と違って、女のワルには、できないことがない」
亡き父の言葉を胸に、重い十字架を背負った女が、幾度もの裏切りの果てに――。
(Amazon商品説明より)

出版社文藝春秋
発売日2021年9月24日
定価1,650円
Amazon楽天
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桜木紫乃の過去作品一覧【時系列降順】

「タイトルのみの箇条書き」と、「Amazon・楽天の商品リンク付きリスト」を紹介します。用途に応じて使い分けて下さい。まずは前者から記載します。

  • 『ブルースRed』
  • 『俺と師匠とブルーボーイとストリッパー』
  • 『おばんでございます』
  • 『家族じまい』
  • 『緋の河』
  • 『光まで5分』
  • 『ふたりぐらし』
  • 『砂上』
  • 『氷の轍』
  • 『裸の華』
  • 『霧』
  • 『それを愛とは呼ばず』
  • 『ブルース』
  • 『星々たち』
  • 『蛇行する月』
  • 『無垢の領域』
  • 『誰もいない夜に咲く』
  • 『ホテルローヤル』
  • 『起終点駅 ターミナル』
  • 『ワン・モア』
  • 『ラブレス』
  • 『硝子の葦』
  • 『恋肌』
  • 『凍原』
  • 『風葬』
  • 『氷平線』
  • 2021年9月
    『ブルースRed』
  • 2021年2月
    『俺と師匠とブルーボーイとストリッパー』

    ■受賞/候補
    第13回新井賞受賞

    ■あらすじ
    ギャンブルに溺れる父と働きづめの母から離れ、日々をなんとなく生きる二十歳の章介。北国のキャバレーで働きながら一人暮らしをする彼は、新しいショーの出演者と同居することになった。「世界的有名マジシャン」「シャンソン界の大御所」「今世紀最大級の踊り子」……店に現れたのは、売り文句とは程遠いどん底タレント三人。だが、彼らと言い合いをしながらも笑いに満ちた一か月が、章介の生き方を変えていく。『ホテルローヤル』『家族じまい』著者が放つ圧巻の人間ドラマ! このラストシーンは、きっとあなたの希望になる。

  • 2020年11月
    『おばんでございます』

    ■あらすじ
    「ホテルローヤル」の著者、初のエッセイ集です。 「幸福は人の数だけあっていい」「さぁ肚(はら)をくくれ」「みんな、好きなものは好きと言おうよ」 名言満載のサクラギ節に、爆笑のち感涙必至。 デビュー前の幻の新聞連載コラム、直木賞受賞会見の舞台裏…。あなたの知らないサクラギがここに。

  • 2020年6月
    『家族じまい』

    ■受賞/候補
    第15回中央公論文芸賞受賞

    ■あらすじ
    「ママがね、ボケちゃったみたいなんだよ」。 突然かかってきた、妹からの電話。 両親の老いに直面して戸惑う姉妹と、それぞれの家族。 認知症の母と、かつて横暴だった父……。 別れの手前にある、かすかな光を描く長編小説。

  • 2019年6月
    『緋の河』

    ■あらすじ
    男として生まれた。でも、あのおねえさんみたいな、きれいな女の人になりたいな――。蔑みの視線も、親も先生も、誰に何を言われても関係ない。「どうせなるのなら、この世にないものにおなりよ」。その言葉が、生きる糧になった。カルーセル麻紀さんのことを、いつか絶対に書きたかった、という熱い思いが物語から溢れ出る。

  • 2018年12月
    『光まで5分』

    ■あらすじ
    北海道の東の街から流れ流れて沖縄にやってきたツキヨは、那覇の路地裏にある「竜宮城」という店で体を売っていた。奥歯の痛みがきっかけで知り合った元歯科医の万次郎、その同居人のヒロキと意気投合し、タトゥーハウス「暗い日曜日」に転がり込んだツキヨに、ふたりを知るらしい南原という男が接触してきて――。直木賞作家が沖縄を舞台に描く挑戦作!

  • 2018年7月
    『ふたりぐらし』

    ■あらすじ
    幸せになるために生涯を誓ったはずなのに、結婚とは、夫婦とは、一体何なのだろう。 『ホテルローヤル』『ラブレス』『家族じまい』の直木賞作家が綴る、“家族のはじまり”。夫と妻の交互の視点で贈る、連作短編集。

  • 2017年9月
    『砂上』

    ■あらすじ
    守るものなんて、初めからなかった――。人生のどん詰まりにぶちあたった女は、 すべてを捨てて書くことを選んだ。母が墓場へと持っていったあの秘密さえも――。直木賞作家の新たな到達点!

  • 2016年9月
    『氷の轍』

    ■あらすじ
    北海道釧路市の千代ノ浦海岸で男性の他殺死体が発見された。被害者は札幌市の元タクシー乗務員滝川信夫、八十歳。北海道警釧路方面本部刑事第一課の大門真由は、滝川の自宅で北原白秋の詩集『白金之独楽』を発見する。滝川は青森市出身。八戸市の歓楽街で働いた後、札幌に移住した。生涯独身で、身寄りもなかったという。真由は、最後の最後に「ひとり」が苦しく心細くなった滝川の縋ろうとした縁を、わずかな糸から紐解いてゆく。

  • 2016年6月
    『裸の華』

    ■あらすじ
    舞台上の骨折で引退を決意したストリッパーのノリカ。心機一転、故郷札幌で店を開くことに。訳ありの凄腕バーテンダーやタイプの違う二人の女性ダンサーと店は軌道に乗り始める。しかし、私も舞台に立ちたい、輝きたいという気持ちは募るばかりで──。ノリカの表現者としての矜持と葛藤。そして、胸が詰まるような踊り子たちの鮮烈な生き様を描く、直木賞受賞作『ホテルローヤル』に連なる一冊。

  • 2015年9月
    『霧』

    ■あらすじ
    北海道最東端・根室は、国境の町である。戦前からこの町を動かし、人格者として知られる河之辺水産の社長には、三人の娘がいた。 長女智鶴は政界を目指す大旗運輸の御曹司に嫁ぎ、次女珠生は料亭「喜楽楼」の芸者を経て相羽組組長の妻となり、三女早苗は金貸しの杉原家の次男を養子にして実家の家業を継ぐことになっている。 昭和四十一年の国政選挙で、智鶴の夫・大旗善司は、北方領土の早期返還を公約に掲げ、初当選を果たした。選挙戦を支えたのは、珠生の夫である相羽重之が海峡でロシアとせめぎ合いながらかき集めた汚れ金だった。三姉妹はそれぞれの愛を貫き、男たちの屍を越え生きてゆく。 直木賞作家が贈る波瀾万丈エンタメ!

  • 2015年3月
    『それを愛とは呼ばず』

    ■あらすじ
    妻を失った上に会社を追われ、故郷を離れた五十四歳の亮介。十年所属した芸能事務所をクビになった二十九歳の紗希。行き場を失った二人が東京の老舗キャバレーで出会ったのは運命だったのか――。再会した北海道で孤独に引き寄せられるように事件が起こる。そこにあったものは「愛」だったのか? 驚愕の結末が話題を呼んだ傑作サスペンス長編。

  • 2014年12月
    『ブルース』

    ■あらすじ
    男の名は、影山博人。 最初の物語は、没落した社長夫人が、かつて焦がれた6本指の少年の訃報を新聞に見つけるところから始まる。 同衾した女をみな翻弄し、不意に姿を消してしまう正体不明の男であり、故郷に戻った後、暴力で容赦なく人を支配する黒い権力者。 不思議な魅力あふれる影山の、15歳、19歳、27歳、32歳、そして、40手前から52歳までの8つの時期を、時々に出会った女による語りで構成。

  • 2014年6月
    『星々たち』

    ■あらすじ
    奔放な実母・咲子とも、二度目の結婚でさずかった娘とも生き別れた塚本千春という女。 昭和から平成へと移りゆく時代、血縁にとらわれず、北の大地をさすらう千春は、 やがて現代詩の賞を受け、作家を夢見るが……。 千春の数奇な生と性、彼女と関わる人々が抱えた闇と光を、研ぎ澄まされた筆致で炙り出す。 桜木ワールドの魅力を凝縮した、珠玉の九編。

  • 2013年10月
    『蛇行する月』

    ■あらすじ
    東京に逃げることにしたの――。釧路の高校を卒業してまもなく、二十以上も年上の和菓子職人と駆け落ちした順子。 親子三人の貧しい生活を「幸せ」と伝えてくる彼女に、それぞれ苦悩や孤独を抱えた高校時代の仲間は引き寄せられる。 自分にとって、幸せって?ままならぬ人生に一筋の希望を見出した女たちへの、エールに満ちた物語。

  • 2013年7月
    『無垢の領域』

    ■あらすじ
    道東釧路で図書館長を務める林原を頼りに、25歳の妹純香が移住してきた。生活能力に欠ける彼女は、書道の天才だった。野心的な書道家秋津は、養護教諭の妻玲子に家計と母の介護を依存していた。彼は純香の才能に惚れ込み、書道教室の助手に雇う。その縁で林原と玲子の関係が深まり……無垢な存在が男と女の欲望と嫉妬を炙り出し、驚きの結末へと向かう。濃密な長編心理サスペンス。

  • 2013年1月
    『誰もいない夜に咲く』

    ■あらすじ
    寄せては返す波のような欲望にいっとき身を任せ、どうしようもない淋しさを封じ込めようとする男と女。安らぎを切望しながら寄るべなくさまよう孤独な魂のありようを、北海道の風景に託して叙情豊かに謳いあげる。

  • 2013年1月
    『ホテルローヤル』

    ■受賞/候補
    第149回直木賞受賞

    ■あらすじ
    北国のラブホテルの一室で、心をも裸にして生々しく抱き合う男と女。互いの孤独を重ねる中に見えてくるそれぞれの人生の大切な断片を切り取る。

  • 2012年4月
    『起終点駅 ターミナル』

    ■あらすじ
    鷲田完治が釧路で法律事務所を開いてから三十年が経った。国選の弁護だけを引き受ける鷲田にとって、椎名敦子三十歳の覚醒剤使用事件は、九月に入って最初の仕事だった。

  • 2011年11月
    『ワン・モア』

    ■あらすじ
    どうしようもない淋しさにひりつく心。月明かりの晩よるべなさだけを持ち寄って躰を重ねる男と女は、まるで夜の海に漂うくらげ――。切実に生きようともがく人々に温かな眼差しを投げかける絆と再生の物語。

  • 2011年8月
    『ラブレス』

    ■あらすじ
    謎の位牌を握りしめて、百合江は死の床についていた――。彼女の生涯はまさに波乱万丈だった。道東の開拓村で極貧の家に育ち、中学卒業と同時に奉公に出されるが、やがては旅芸人一座に飛び込んだ。一方、妹の里実は道東に残り、理容師の道を歩み始めた……。流転する百合江と堅実な妹の60年に及ぶ絆を軸にして、姉妹の母や娘たちを含む女三世代の凄絶な人生を描いた圧倒的長編小説。

  • 2010年9月
    『硝子の葦』

    ■あらすじ
    道東・釧路で『ホテルローヤル』を営む幸田喜一郎が事故で意識不明の重体となった。年の離れた夫を看病する妻・節子の平穏な日常にも亀裂が入り、闇が溢れ出した――。愛人関係にある澤木と一緒に彼女は、家出した夫の一人娘を探し始めた。短歌仲間の家庭に潜む秘密、その娘の誘拐事件、長らく夫の愛人だった母の失踪……。次々と謎が節子を襲う。驚愕の結末を迎える傑作ミステリー。

  • 2009年12月
    『恋肌』

    ■あらすじ
    30歳まで女を抱いたことがない牧場の一人息子・秀一は30歳で花海(ホアハイ)を嫁として迎え入れるが・・・。がんじがらめの人間関係の中で営まれる男女の性愛を鮮烈に描く。

  • 2009年10月
    『凍原』

    ■あらすじ
    1992年7月、北海道釧路市内の小学校に通う水谷貢という少年が行方不明になった。両親、警察関係者、地元住民の捜索も実らず少年は帰ってこなかった。最後に姿を目撃した同級生の杉村純少年によると、貢少年は湿原のほうへ向かっていったという。 それから17年、貢の姉・松崎比呂は刑事となって札幌から釧路の街に帰ってきた。その直後、釧路湿原で他殺死体が発見される。被害者は、会社員・鈴木洋介34歳。彼は自身の青い目を隠すため、常にカラーコンタクトをしていた。比呂は先輩刑事である片桐周平と鈴木洋介のルーツを辿るように捜査を進めてゆく。 事件には、混乱の時代を樺太、留萌、札幌で生き抜いた女の一生が、大きく関係していた。

  • 2008年10月
    『風葬』

    ■あらすじ
    釧路で書道教室を営む夏紀は、認知症の母が呟いた、耳慣れない地名を新聞の短歌の中に見つける。父親を知らぬ自分の出生と関わりがあるのではと、短歌を投稿した元教師の徳一に会いに根室へ。歌に引き寄せられた二人の出会いが、オホーツクで封印された過去を蘇らせる…。

  • 2007年11月
    『氷平線』

    ■あらすじ
    真っ白に海が凍るオホーツク沿岸の町で、静かに再会した男と女の凄烈な愛を描いた表題作、酪農の地を継ぐ者たちの悲しみと希望を牧草匂う交歓の裏に映し出した、オール讀物新人賞受賞作「雪虫」ほか、珠玉の全六編を収録。北の大地に生きる人々の哀歓を圧倒的な迫力で描き出した、著者渾身のデビュー作品集。