湊かなえの新作情報|過去作品も一覧で紹介

第6回本屋大賞受賞作『告白』で知られる作家・湊かなえさんの単行本最新刊情報と、デビュー作から新作までの全28冊をあらすじ付きの時系列降順で紹介します。ネットショッピングや調べ物、選書にお役立てください。

単行本最新刊は『残照の頂 続・山女日記』

山女日記書影画像

■あらすじ
「通過したつらい日々は、つらかったと認めればいい。たいへんだったと口に出せばいい。そこを乗り越えた自分を素直にねぎらえばいい。そこから、次の目的地を探せばいい。」
後立山連峰
亡き夫に対して後悔を抱く女性と、人生の選択に迷いが生じる会社員。
北アルプス表銀座
失踪した仲間と、ともに登る仲間への、特別な思いを胸に秘める音大生。
立山・剱岳
娘の夢を応援できない母親と、母を説得したい山岳部の女子大生。
武奈ヶ岳・安達太良山
コロナ禍、三〇年ぶりの登山をかつての山仲間と報告し合う女性たち。
……日々の思いを噛み締めながら、一歩一歩、山を登る女たち。頂から見える景色は、過去の自分を肯定し、未来へ導いてくれる。
(Amazon商品説明より)

出版社幻冬舎
発売日2021年11月11日
定価1,650円
Amazon楽天
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湊かなえの過去作品一覧【時系列降順】

「タイトルのみの箇条書き」と、「Amazon・楽天の商品リンク付きリスト」を紹介します。用途に応じて使い分けて下さい。まずは前者から記載します。

  • 『残照の頂 続・山女日記』
  • 『ドキュメント』
  • 『カケラ』
  • 『落日』
  • 『ブロードキャスト』
  • 『未来』
  • 『山猫珈琲 下巻』
  • 『山猫珈琲 上巻』
  • 『ポイズンドーター・ホーリーマザー』
  • 『ユートピア』
  • 『リバース』
  • 『絶唱』
  • 『物語のおわり』
  • 『山女日記』
  • 『豆の上で眠る』
  • 『高校入試』
  • 『望郷』
  • 『母性』
  • 『白ゆき姫殺人事件』
  • 『サファイア』
  • 『境遇』
  • 『花の鎖』
  • 『往復書簡』
  • 『夜行観覧車』
  • 『Nのために』
  • 『贖罪』
  • 『少女』
  • 『告白』
  • 2021年11月
    『残照の頂 続・山女日記』
  • 2021年3月
    『ドキュメント』

    ■あらすじ
    中学時代に陸上で全国大会を目指していた町田圭祐は、交通事故に遭い高校では放送部に入ることに。圭祐を誘った正也、久米さんたちと放送コンテストのラジオドラマ部門で全国大会準決勝まで進むも、惜しくも決勝には行けなかった。三年生引退後、圭祐らは新たにテレビドキュメント部門の題材としてドローンを駆使して陸上部を撮影していく。やがて映像の中に、煙草を持って陸上部の部室から出てくる同級生の良太の姿が発見された。圭祐が真実を探っていくと、計画を企てた意外な人物が明らかになって……。

  • 2020年5月
    『カケラ』

    ■あらすじ
    美容クリニックに勤める医師の橘久乃は、久しぶりに訪ねてきた幼なじみから「やせたい」という相談を受ける。カウンセリングをしていると、小学校時代の同級生・横網八重子の思い出話になった。幼なじみいわく、八重子には娘がいて、その娘は、高校二年から徐々に学校に行かなくなり、卒業後、ドーナツがばらまかれた部屋で亡くなっているのが見つかったという。母が揚げるドーナツが大好物で、それが激太りの原因とも言われていた。もともと明るく運動神経もよかったというその少女は、なぜ死を選んだのか――? 「美容整形」をテーマに、外見にまつわる固定観念や、人の幸せのありかを見つめる、心理ミステリ長編。

  • 2019年9月
    『落日』

    ■あらすじ
    新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。『笹塚町一家殺害事件』引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた。15年前に起きた、判決も確定しているこの事件を手がけたいという。笹塚町は千尋の生まれ故郷だった。この事件を、香は何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。“真実”とは、“救い”とは、そして、“表現する”ということは。絶望の深淵を見た人々の祈りと再生の物語。

  • 2018年8月
    『ブロードキャスト』

    ■あらすじ
    中学時代、駅伝で全国大会を目指していた圭祐は、あと少しのところで出場を逃した。高校入学後、とある理由によって競技人生を断念した圭祐は、放送部に入部。新たな居場所で再び全国を目指すことになる。

  • 2018年5月
    『未来』

    ■あらすじ
    「こんにちは、章子。わたしは20年後のあなたです」ある日、突然届いた一通の手紙。 送り主は未来の自分だという……。『告白』から10年、湊ワーールドの集大成!

  • 2017年1月
    『山猫珈琲(下巻)』

    ■あらすじ
    「山」「猫」「珈琲」は著者がとても好きで大切にしているもの。 これらに励まされ、また癒され、日々の執筆活動に励んでいる。 下巻は、様々な雑誌に寄せたエッセイや、シナリオ応募から小説家デビューまでを綴った連載など。 こうして作家・湊かなえは誕生した! ファン待望の、ベストセラー作家の初エッセイ集!

  • 2016年12月
    『山猫珈琲(上巻)』

    ■あらすじ
    「山」「猫」「珈琲」は著者がとても好きで大切にしているもの。 これらに励まされ、また癒され、日々の執筆活動に励んでいる。 上巻は、朝日新聞、神戸新聞、日経新聞などに連載されたエッセイを収録。

  • 2016年5月
    『ポイズンドーター・ホーリーマザー』

    ■あらすじ
    あなたの「正しさ」を憎みます。 女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。欠席を表明したのは、今も変わらず抑圧的な母親に会いたくなかったからだ。だが、理穂とメールで連絡を取るうちに思いがけぬ訃報を聞き……。(「ポイズンドーター」)母と娘、姉妹、友だち、男と女。善意と正しさの掛け違いが、眼前の光景を鮮やかに反転させる。名手のエッセンスが全編に満ちた極上の傑作集!

  • 2015年11月
    『ユートピア』

    ■受賞/候補
    第29回山本周五郎賞受賞

    ■あらすじ
    地方の商店街に古くから続く仏具店の嫁・菜々子と、夫の転勤がきっかけで社宅住まいをしている妻・光稀、移住してきた陶芸家・すみれ。 美しい海辺の町で、立場の違う3人の女性たちが出会う。 「誰かのために役に立ちたい」という思いを抱え、それぞれの理想郷を探すが――。

  • 2015年5月
    『リバース』

    ■あらすじ
    深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。そんな深瀬が自宅以外でリラックスできる場所といえば、自宅近所にあるクローバーコーヒーだった。ある日、深瀬はそこで、越智美穂子という女性と出会う。その後何度か店で会ううちに、付き合うようになる。淡々とした日々が急に華やぎはじめ、未来のことも考え始めた矢先、美穂子にある告発文が届く。そこには「深瀬和久は人殺しだ」と書かれていた――。何のことかと詰め寄る美穂子。深瀬には、人には隠していたある”闇”があった。それをついに明かさねばならない時が来てしまったのかと、懊悩する。

  • 2015年1月
    『絶唱』

    ■あらすじ
    五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵──。奪われた人生を取り戻すため、わたしは今、あの場所に向かう(「楽園」)。思い出すのはいつも、最後に見たあの人の顔、取り消せない自分の言葉、守れなかった小さな命。あの日に今も、囚われている(「約束」)。誰にも言えない秘密を抱え、四人が辿り着いた南洋の島。ここからまた、物語は動き始める。喪失と再生を描く号泣ミステリー。

  • 2014年10月
    『物語のおわり』

    ■あらすじ
    妊娠三ヶ月で癌が発覚した智子、 父親の死を機にプロカメラマンになる夢をあきらめようとする拓真、 志望した会社に内定が決まったが自信の持てない綾子、 娘のアメリカ行きを反対する水木、 仕事一筋に証券会社で働いてきたあかね…… 人生の岐路に立ったとき、彼らは北海道へひとり旅をする。 そんな旅の途中で手渡された紙の束、 それは「空の彼方」という結末の書かれていない小説だった。 果たして本当の結末とは――。 あなたの「今」を動かす、力強い物語。

  • 2014年7月
    『山女日記』

    ■あらすじ
    こんなはずでなかった結婚。捨て去れない華やいだ過去。拭いきれない姉への劣等感。夫から切り出された別離。いつの間にか心が離れた恋人。……真面目に、正直に、懸命に生きてきた。なのに、なぜ? 誰にも言えない思いを抱え、山を登る彼女たちは、やがて自分なりの小さな光を見いだしていく。新しい景色が背中を押してくれる、感動の連作長篇。

  • 2014年3月
    『豆の上で眠る』

    ■あらすじ
    幼い頃に失踪した姉が「別人」になって帰ってきた――妹だけが追い続ける違和感の正体とは。足元から頽(くずお)れる衝撃の姉妹ミステリー!

  • 2013年6月
    『高校入試』

    ■あらすじ
    県下有数の公立進学校・橘第一高校の入試前日。新任教師・春山杏子は教室の黒板に「入試をぶっつぶす! 」と書かれた貼り紙を見つける。迎えた入試当日。試験内容がネット掲示板に次々と実況中継されていく。遅れる学校側の対応、保護者からの糾弾、受験生たちの疑心。杏子たち教員が事件解明のため奔走するが……。誰が嘘をついているのか? 入試にかかわる全員が容疑者? 人間の本性をえぐり出した、湊ミステリの真骨頂!

  • 2013年1月
    『望郷』

    ■受賞/候補
    日本推理作家協会賞受賞

    ■あらすじ
    島に生まれ育った人々の、島を愛し島を憎む複雑な心模様が生み出すさまざまな事件。推協賞短編部門受賞作「海の星」ほか傑作全六編。

  • 2012年10月
    『母性』

    ■あらすじ
    女子高生が自宅の庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。……遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が入り混じり、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも――。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語。

  • 2012年7月
    『白ゆき姫殺人事件』

    ■あらすじ
    化粧品会社の美人社員が殺害された。容疑者は同僚!? ネットで飛び交う憶測と無責任な週刊誌報道。噂話の矛先は、一体誰に刃を向けるのか。

  • 2012年4月
    『サファイア』

    ■あらすじ
    綺麗な宝石に秘められた深い謎と人々の切なる想い。 人間の内なる闇と祈りを描き切る、珠玉の物語。

  • 2011年10月
    『境遇』

    ■あらすじ
    デビュー作の絵本『あおぞらリボン』がベストセラーとなった陽子と、新聞記者の晴美は親友同士。 共に幼いころ親に捨てられ児童養護施設で育った過去を持つ。 ある日、「真実を公表しなければ、息子の命はない」という脅迫状とともに、陽子の息子が誘拐された。 「真実」とは一体何なのか。そして犯人は……。

  • 2011年3月
    『花の鎖』

    ■あらすじ
    元英語講師の梨花、結婚後、子供ができずに悩む美雪、絵画講師の紗月。3人の女性の人生に影を落とす謎の男「K」。感動のミステリ

  • 2010年9月
    『往復書簡』

    ■あらすじ
    手紙だからつける嘘。手紙だから許せる罪。手紙だからできる告白。過去の残酷な事件の真相が、手紙のやりとりで明かされる。衝撃の結末と温かい感動が待つ、書簡形式の連作ミステリ。

  • 2010年6月
    『夜行観覧車』

    ■あらすじ
    高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。 遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。 その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。

  • 2010年1月
    『Nのために』

    ■あらすじ
    超高層マンションの一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。 現場に居合わせたのは20代の4人の男女。 それぞれの証言は驚くべき真実を明らかにしていく。著者初の純愛ミステリー。

  • 2009年6月
    『贖罪』

    ■あらすじ
    15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。直前まで一緒に遊んでいた四人の女の子は、犯人と思われる男と言葉を交わしていたものの、なぜか顔が思い出せず、事件は迷宮入りとなる。娘を喪った母親は彼女たちに言った──あなたたちを絶対に許さない。必ず犯人を見つけなさい。それができないのなら、わたしが納得できる償いをしなさい、と。十字架を背負わされたまま成長した四人に降りかかる、悲劇の連鎖の結末は!?

  • 2009年1月
    『少女』

    ■あらすじ
    親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら死を悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。ふたりとも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行く──死の瞬間に立ち合うために。高校2年の少女たちの衝撃的な夏休みを描く長編ミステリー。

  • 2008年8月
    『告白』

    ■受賞/候補
    第6回本屋大賞受賞、「週刊文春08年ミステリーベスト10」第1位

    ■あらすじ
    我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。