伊坂幸太郎の新作情報|過去作品も一覧で紹介

日本一のエンタメ小説家・伊坂幸太郎さんの単行本最新刊情報と、デビュー作から新作までの全43冊を時系列降順で紹介します。ネットショッピングや調べ物、選書にお役立てください。

単行本最新刊は『ペッパーズ・ゴースト』

ペッパーズゴースト書影画像

■あらすじ
少しだけ不思議な力を持つ、中学校の国語教師・檀(だん)と、女子生徒の書いている風変わりな小説原稿。
生徒の些細な校則違反をきっかけに、檀先生は思わぬ出来事に巻き込まれていく。
伊坂作品の魅力が惜しげもなくすべて詰めこまれた、作家生活20年超の集大成!
(Amazon商品説明より引用)

出版社朝日新聞出版
発売日2021年10月1日
定価1,870円
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伊坂幸太郎の過去作品一覧【時系列降順】

  • 2021年10月
    『ペッパーズ・ゴースト』
  • 2020年4月
    『逆ソクラテス』

    ■受賞/候補
    2021年本屋大賞ノミネート
    第33回柴田錬三郎賞受賞

    ■あらすじ
    敵は、先入観。 世界をひっくり返せ! 伊坂幸太郎史上、最高の読後感。 デビュー20年目の真っ向勝負! 逆転劇なるか!? カンニングから始まったその作戦は、クラスメイトを巻き込み、思いもよらぬ結末を迎える――「逆ソクラテス」 足の速さだけが正義……ではない? 運動音痴の少年は、運動会のリレー選手にくじ引きで選ばれてしまうが――「スロウではない」 最後のミニバス大会。五人は、あと一歩のところで、“敵”に負けてしまった。アンハッピー。でも、戦いはまだ続いているかも――「アンスポーツマンライク」 ほか、「非オプティマス」「逆ワシントン」――書き下ろしを含む、無上の短編全5編を収録。

  • 2019年7月
    『クジラアタマの王様』

    ■あらすじ
    異物混入、政治家、アイドル、 人々の集まる広場、巨獣、投げる矢、動かない鳥――。 伊坂幸太郎の神髄がここに。

  • 2019年4月
    『シーソーモンスター』

    ■あらすじ
    【時代をまたいで疾走する、エンターテインメント小説2篇! 】 我が家の嫁姑の争いは、米ソ冷戦よりも恐ろしい。 バブルに浮かれる昭和後期の日本。一見、どこにでもある平凡な家庭の北山家だったが、ある日、嫁は姑の過去に大きな疑念を抱くようになり……。 (「シーソーモンスター」) 突然、僕は巻き込まれてしまった。時空を越えた争いに――。 舞台は2050年の日本。ある天才エンジニアが遺した手紙を握り締め、彼の旧友と配達人が、見えない敵の暴走を前に奮闘する! (「スピンモンスター」)

  • 2018年11月
    『フーガはユーガ』

    ■受賞/候補
    2019年本屋大賞ノミネート

    ■あらすじ
    あらすじは秘密、ヒントを少し。 双子/誕生日/瞬間移動 1年ぶりの新作は、ちょっと不思議で、なんだか切ない。

  • 2017年10月
    『クリスマスを探偵と』

    ■あらすじ
    デビュー以来の伊坂作品のモチーフ、 「探偵」「男2人」「親子愛」「巧妙な構成」「ラストのどんでん返し」…… などのエッセンスがすべて凝縮された、珠玉の物語。 伊坂作品にはおなじみ、あのキャラクターの元祖とも言える人物も登場。

  • 2017年9月
    『ホワイトラビット』

    ■あらすじ
    仙台の住宅街で発生した人質立てこもり事件。SITが出動するも、逃亡不可能な状況下、予想外の要求が炸裂する。息子への、妻への、娘への、オリオン座への(?)愛が交錯し、事態は思わぬ方向に転がっていく――。「白兎事件」の全貌を知ることができるのはあなただけ! 伊坂作品初心者から上級者まで没頭度MAX! あの泥棒も登場します。

  • 2017年7月
    『AX アックス』

    ■受賞/候補
    2018年本屋大賞ノミネート
    第6回静岡書店大賞(小説部門)大賞受賞
    フタバベストセレクション2017(フタバ図書)第1位

    ■シリーズ
    殺し屋シリーズ

    ■あらすじ
    最強の殺し屋は――恐妻家。 物騒な奴がまた現れた! 新たなエンタメの可能性を切り開く、娯楽小説の最高峰! 「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。 一人息子の克巳もあきれるほどだ。 兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。 引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。 こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。

  • 2016年3月
    『サブマリン』

    ■あらすじ
    陣内さん、出番ですよ。 『チルドレン』から、12年。 家裁調査官・陣内と武藤が出会う、新たな「少年」たちの物語。

  • 2015年10月
    『陽気なギャングは三つ数えろ』

    ■シリーズ
    陽気なギャングシリーズ

    ■あらすじ
    陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、ひょんなことからハイエナ記者火尻を暴漢から救うが、その正体に気づかれてしまう。直後から、ギャングたちの身辺で、当たり屋、痴漢冤罪などのトラブルが頻発。蛇蝎のごとき強敵の不気味な連続攻撃で、人間嘘発見器成瀬ら面々は断崖に追いつめられた! 必死に火尻の急所を探る四人組に、やがて絶体絶命のカウントダウンが!

  • 2015年7月
    『ジャイロスコープ』

    ■あらすじ
    助言あり〼(ます)――。スーパーの駐車場で“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。バスジャック事件を巡る“もし、あの時……”を描く「if」。文学的挑戦を孕んだ「ギア」。洒脱な会話、軽快な文体、そして独特のユーモアが詰まった七つの伊坂ワールド。

  • 2015年2月
    『火星に住むつもりかい?』

    ■あらすじ
    この状況で生き抜くか、もしくは、火星にでも行け。希望のない、二択だ。 密告、連行、苛烈な取り調べ。 暴走する公権力、逃げ場のない世界。 しかし、我々はこの社会で生きていくしかない。 孤独なヒーローに希望を託して――。 らしさ満載、破格の娯楽小説!

  • 2014年11月
    『キャプテンサンダーボルト』

    ■あらすじ
    俺とお前が一緒なら世界だって変えられる。発端は山形のホテルだった。借金返済のため一攫千金を狙う相葉時之は、手違いからテロリストに命を狙われる羽目に。絶体絶命の中、かつての級友・井ノ原悠と再会したことで、物語が動き出す──。蔵王・御釜が発生源とされる感染症「村上病」。同地に墜落したB29。そして、公開中止になった特撮映画。深まる謎と追走劇の果て、明かされる真相とは?

  • 2014年9月
    『アイネクライネナハトムジーク』

    ■あらすじ
    ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ。 奥さんに愛想を尽かされたサラリーマン、 他力本願で恋をしようとする青年、 元いじめっこへの復讐を企てるOL……。 情けないけど、愛おしい。 そんな登場人物たちが紡ぎ出す、数々のサプライズ! ! 伊坂作品ならではの、伏線と驚きに満ちたエンタテイメント小説!

  • 2014年1月
    『首折り男のための協奏曲』

    ■あらすじ
    首折り男は首を折り、黒澤は物を盗み、小説家は物語を紡ぎ、あなたはこの本を貪り読む。胸元えぐる豪速球から消える魔球まで、出し惜しみなく投じられた「ネタ」の数々! 「首折り男」に驚嘆し、「恋」に惑って「怪談」に震え「合コン」では泣き笑い。黒澤を「悪意」が襲い、「クワガタ」は覗き見され、父は子のため「復讐者」になる。技巧と趣向が奇跡的に融合した七つの物語を収める、贅沢すぎる連作集。

  • 2013年7月
    『死神の浮力』

    ■あらすじ
    娘を残虐に殺された小説家の山野辺は苦しみのなかにいた。 著名人であるが故にマスコミからの心無い取材に晒され、さらに犯人とされていた男・本城が第一審で無罪になったのだ。 しかし、山野辺は彼が犯人であることを「知っていた」。 彼はサイコパスと呼ばれる反社会的人格者で、 自分が犯人である証拠を、山野辺宛てに送ってきていたのだった――。 控訴の猶予期間は二週間。山野辺とその妻、美樹は一時的に自由の身になった本城を探し、動き始める。そこに千葉という男が現れ「本城の居場所を知っている」と言う。 山野辺夫妻は半信半疑ながらも、この妙な男と行動を共にすることにする。 。 山野辺夫妻・千葉チーム対サイコパス本城の勝負の行方は? 今回、千葉が「担当している」のは誰なのか? そして調査の結果は?

  • 2013年3月
    『ガソリン生活』

    ■あらすじ
    大学生の望月良夫は愛車のデミオ運転中に、 偶然会った女優の翠を目的地へ送り届けることに。 だが翌日、翠は事故死する。 本当に事故だったのか? 良夫とその弟で大人びた小学5年生の亨は、 翠を追いかけ回していた芸能記者・玉田と知り合い、事件に首を突っ込み始める。 姉、母まで望月一家が巻き込まれて、謎は広がるばかり――。 朝日新聞夕刊の人気連載が待望の単行本化。 物語の語り手はなんと本邦初! ?の「車」。 町を走る様々な車たちの楽しいおしゃべりが全編にさんざめく、 前代未聞のユーモアミステリーにして、 のんきな長男・大人びた弟…と個性的なキャラが揃った家族の暖かいエピソードに溢れた、 チャーミングで愛すべき長編家族小説!

  • 2012年12月
    『残り全部バケーション』

    ■あらすじ
    裏稼業コンビの岡田と溝口。離婚や虐待、拉致など様々な出来事に遭遇しては、予想もつかない方法で事件を解決する! その出会いは偶然か、必然か。5編からなる小さな奇跡の物語。

  • 2012年5月
    『夜の国のクーパー』

    ■あらすじ
    僕の住む国では、いろんなことが起きた。戦争が終わったんだ――猫は摩訶不思議な物語を語り始める。伊坂幸太郎10冊目の書き下ろし長編は、世界の秘密についてのおはなし。

  • 2012年3月
    『PK』

    ■あらすじ
    彼は信じている。時を超えて、勇気は伝染する、と――人は時折、勇気を試される。落下する子供を、間一髪で抱きとめた男。その姿に鼓舞された少年は、年月を経て、今度は自分が試される場面に立つ。勇気と臆病が連鎖し、絡み合って歴史は作られ、小さな決断がドミノを倒すきっかけをつくる。三つの物語を繋ぐものは何か。読み解いた先に、ある世界が浮かび上がる。

  • 2012年2月
    『仙台ぐらし』

    ■あらすじ
    タクシーが、見知らぬ知人が多すぎる。仙台に住み執筆活動を続ける著者が、日々の暮らしを綴ったエッセイ集。あの傑作小説はこうして生まれた! 短編小説「ブックモビール」も収録。

  • 2010年12月
    『3652–伊坂幸太郎エッセイ集』

    ■あらすじ
    エッセイが得意ではありません――。自らはそう語る伊坂幸太郎がデビュー以来ぽつぽつと発表した106編のエッセイ。愛する小説、映画、音楽のこと。これまた苦手なスピーチのこと。そして、憧れのヒーローのこと。趣味を語る中にも脈々と流れる伊坂的思考と、日常を鮮やかに切り取る文体。15年間の「小説以外」を収録した、初のエッセイ集。裏話満載のインタビュー脚注つき。

  • 2010年9月
    『マリアビートル』

    ■シリーズ
    殺し屋シリーズ

    ■あらすじ
    物騒な奴らが再びやってきた! ノンストップエンターテインメント。 酒浸りの元殺し屋「木村」。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」「檸檬」。運の悪い殺し屋「七尾」。物騒な奴らを乗せた新幹線は疾走する! 『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。

  • 2010年7月
    『バイバイ、ブラックバード』

    ■あらすじ
    星野一彦の最後の願いは、何者かに〈あのバス〉で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。 そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気「上品」── これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ粗暴な大女、繭美。 ふたりのなんとも不思議な数週間を描く、おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー 。

  • 2010年3月
    『オー!ファーザー』

    ■あらすじ
    一人息子に四人の父親!? 由紀夫を守る四銃士は、ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。個性溢れる父×4に囲まれて、高校生が遭遇するは、事件、事件、事件――。知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、思いもよらぬ物語が、あなたの眼前に姿を現す。伊坂ワールド第一期を締め括る、面白さ400%の長篇小説。

  • 2009年11月
    『SOSの猿』

    ■あらすじ
    ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、一瞬にして三〇〇億円の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。そして、斉天大聖・孫悟空。救いの物語をつくるのは、彼ら……。

  • 2009年8月
    『あるキング』

    ■あらすじ
    天才が同時代、同空間に存在する時、周りの人間に何をもたらすのか?野球選手になるべく運命づけられたある天才の物語。 山田王求はプロ野球仙醍キングスの熱烈ファンの両親のもとで、生まれた時から野球選手になるべく育てられ、とてつもない才能と力が備わった凄い選手になった。王求の生まれる瞬間から、幼児期、少年期、青年期のそれぞれのストーリーが、王求の周囲の者によって語られる。わくわくしつつ、ちょっぴり痛い、とっておきの物語。

  • 2008年10月
    『モダンタイムス』

    ■あらすじ
    恐妻家のシステムエンジニア・渡辺拓海が請け負った仕事は、ある出会い系サイトの仕様変更だった。けれどもそのプログラムには不明な点が多く、発注元すら分からない。そんな中、プロジェクトメンバーの上司や同僚のもとを次々に不幸が襲う。彼らは皆、ある複数のキーワードを同時に検索していたのだった。

  • 2008年4月
    『実験4号』

    ■あらすじ
    舞台は今から100年後、温暖化のため火星移住計画の進んだ地球――。 火星へ消えたギタリストの帰りを待つバンドメンバーの絆の物語(伊坂幸太郎『後藤を待ちながら』)と、火星へ旅立つ親友を見送る小学生たちの最後の2日間(山下敦弘『It’s a small world』)が、いま爽やかに交錯する!

  • 2007年11月
    『ゴールデンスランバー』

    ■あらすじ
    衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない――。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。

  • 2007年1月
    『フィッシュストーリー』

    ■あらすじ
    最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド。「いい曲なんだよ。届けよ、誰かに」テープに記録された言葉は、未来に届いて世界を救う。時空をまたいでリンクした出来事が、胸のすくエンディングへと一閃に向かう瞠目の表題作ほか、伊坂ワールドの人気者・黒澤が大活躍の「サクリファイス」「ポテチ」など、変幻自在の筆致で繰り出される中篇四連打。爽快感溢れる作品集。

  • 2006年5月
    『陽気なギャングの日常と襲撃』

    ■シリーズ
    陽気なギャングシリーズ

    ■あらすじ
    嘘を見抜く名人は刃物男騒動に、演説の達人は「幻の女」探し、正確な体内時計を持つ女は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリは殴打される中年男に遭遇――天才強盗四人組が巻き込まれた四つの奇妙な事件。しかも、華麗な銀行襲撃の裏に「社長令嬢誘拐」がなぜか連鎖する。知的で小粋で贅沢な軽快サスペンス! 文庫化記念ボーナス短編付き!

  • 2006年3月
    『終末のフール』

    ■あらすじ
    八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。 自分の言動が原因で息子が自殺したと思い込む父親(「終末のフール」) 長らく子宝に恵まれなかった夫婦に子供ができ、3年の命と知りながら産むべきか悩む夫(「太陽のシール」) 妹を死に追いやった男を殺しに行く兄弟(「籠城のビール」) 世紀末となっても黙々と練習を続けるボクサー(「鋼鉄のウール」) 落ちてくる小惑星を望遠鏡で間近に見られると興奮する天体オタク(「天体のヨール」) 来るべき大洪水に備えて櫓を作る老大工(「深海のポール」)などで構成される短編連作集。 はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?今日を生きることの意味を知る物語。

  • 2005年12月
    『砂漠』

    ■あらすじ
    仙台市の大学に進学した春、なにごとにもさめた青年の北村は四人の学生と知り合った。 少し軽薄な鳥井、不思議な力が使える南、とびきり美人の東堂、極端に熱くまっすぐな西嶋。 麻雀に勤(いそ)しみ合コンに励み、犯罪者だって追いかける。 一瞬で過ぎる日常は、光と痛みと、小さな奇跡で出来ていた――。 明日の自分が愛おしくなる、一生モノの物語。

  • 2005年10月
    『魔王』

    ■あらすじ
    会社員の安藤は弟の潤也と2人で暮らしていた。自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安藤は、その能力を携えて、1人の男に近づいていった。5年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、何気ない日常生活に流されることの危うさ。新たなる小説の可能性を追求した物語。

  • 2005年6月
    『死神の精度』

    ■あらすじ
    1、CDショップに入りびたり、 2、苗字が町や市の名前であり、 3、受け答えが微妙にずれていて、 4、素手で他人に触ろうとしない。 ――そんな人物が身近に現れたら、それは死神かもしれません。1週間の調査ののち、その人間の死に〈可〉の判断をくだせば、翌8日目には死が実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う6つの人生。 日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した表題作ほか、「死神と藤田」「吹雪に死神」「恋愛で死神」「恋路を死神」「死神対老女」を収録。

  • 2004年7月
    『グラスホッパー』

    ■シリーズ
    殺し屋シリーズ

    ■あらすじ
    復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。 どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。 鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。 それぞれの思惑のもとに――「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。 疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!

  • 2004年5月
    『チルドレン』

    ■あらすじ
    「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々――。何気ない日常に起こった5つの物語が、1つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。

  • 2003年11月
    『アヒルと鴨のコインロッカー』

    ■受賞/候補
    第25回吉川英治文学新人賞受賞

    ■あらすじ
    ボブ・ディランはまだ鳴っているんだろうか? 引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は――たった1冊の広辞苑!? そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ! 清冽な余韻を残す傑作ミステリ。

  • 2003年4月
    『重力ピエロ』

    ■あらすじ
    兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。

  • 2003年1月
    『陽気なギャングが地球を回す』

    ■シリーズ
    陽気なギャングシリーズ

    ■あらすじ
    嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。著者ブームの引金となった、ハイテンポな都会派サスペンス!

  • 2002年7月
    『ラッシュライフ』

    ■あらすじ
    泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。

  • 2000年12月
    『オーデュボンの祈り』

    ■あらすじ
    コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?

関連リンク

伊坂幸太郎オフィシャルサイト

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