原田マハの新作情報|過去作品も一覧で紹介

アート小説の名手・原田マハさんの単行本最新刊情報と、デビュー作から新作までの全57冊をあらすじ付きで時系列降順に紹介します。ネットショッピングや調べ物、選書にお役立てください。

単行本最新刊は『総理の夫 愛蔵版』

総理の夫書影画像

■あらすじ
20××年、相馬凛子は42歳の若さで第111代総理大臣に選出された。
鳥類学者の夫・日和(ひより)は、「ファースト・ジェントルマン」として妻を支えることを決意。
妻の奮闘の日々を、後世に遺すべく日記に綴る。
税制、原発、社会福祉。
混迷の状況下、相馬内閣は高く支持されるが、陰謀を企てる者が現れ……。
凛子の理想は実現するのか!?
痛快&感動の政界エンターテインメント!
(Amazon商品説明より)

出版社実業之日本社
発売日2021年7月30日
定価1,980円
Amazon楽天

原田マハの過去作品一覧【時系列降順】

「タイトルのみの箇条書き」と、「Amazon・楽天の商品リンク付きリスト」を紹介します。用途に応じて使い分けて下さい。まずは前者から記載します。

  • 『丘の上の賢人 旅屋おかえり』
  • 『総理の夫 愛蔵版』
  • 『リボルバー』
  • 『ハグとナガラ』
  • 『〈あの絵〉のまえで』
  • 『風神雷神 Juppiter,Aeolus』
  • 『20CONTACTS 消えない星々との短い接触』
  • 『原田マハの印象派物語』
  • 『美しき愚かものたちのタブロー』
  • 『常設展示室』
  • 『ゴッホのあしあと』
  • 『やっぱり食べにいこう。』
  • 『フーテンのマハ』
  • 『スイート・ホーム』
  • 『たゆたえども沈まず』
  • 『いちまいの絵』
  • 『アノニム』
  • 『サロメ』
  • 『モネのあしあと』
  • 『リーチ先生』
  • 『デトロイト美術館の奇跡』
  • 『暗幕のゲルニカ』
  • 『ロマンシエ』
  • 『モダン』
  • 『異邦人』
  • 『あなたは、誰かの大切な人』
  • 『すべてのドアは、入り口である。』
  • 『奇跡の人』
  • 『太陽の棘』
  • 『翔ぶ少女』
  • 『ユニコーン』
  • 『総理の夫』
  • 『ジヴェルニーの食卓』
  • 『生きるぼくら』
  • 『ラブコメ』
  • 『旅屋おかえり』
  • 『楽園のカンヴァス』
  • 『永遠をさがしに』
  • 『でーれーガールズ』
  • 『まぐだら屋のマリア』
  • 『小説 星守る犬』
  • 『いと – 運命の子犬』
  • 『風のマジム』
  • 『本日は、お日柄もよく』
  • 『独立記念日』
  • 『星がひとつほしいとの祈り』
  • 『翼をください』
  • 『ギフト』
  • 『花々』
  • 『キネマの神様』
  • 『おいしい水』
  • 『さいはての彼女』
  • 『夏を喪くす』
  • 『#9』
  • 『ランウェイ☆ビート』
  • 『普通じゃない。』
  • 『一分間だけ』
  • 『カフーを待ちわびて』
  • 2021年12月
    『丘の上の賢人 旅屋おかえり』

    ■あらすじ
    売れないタレント・おかえりこと丘えりかは、依頼人に代わり旅をする「旅の代理人」。秋田での初仕事を終え、次なる旅先は北海道――ある動画に映っている人物が、かつての恋人か確かめてほしいという依頼だった。依頼人には、初恋を巡るほろ苦い過去があって……。『旅屋おかえり』未収録の、幻の札幌・小樽編が待望の書籍化。北海道旅エッセイ&おかえりデビュー前夜を描いた勝田文さん描き下ろしの漫画も収録した特別編!

  • 2021年7月
    『総理の夫 愛蔵版』
  • 2021年5月
    『リボルバー』

    ■あらすじ
    誰が引き金を引いたのか? 「ゴッホの死」。アート史上最大の謎に迫る、著者渾身の傑作ミステリ。

  • 2020年10月
    『ハグとナガラ』

    ■あらすじ
    恋も仕事も失い、絶望していたハグ。突然「一緒に旅に出よう」と大学時代の親友ナガラからメールが届いた。以来、ふたりは季節ごとに旅に出ることに。 ともに秘湯に入り、名物を堪能し、 花や月を愛でに日本全国駆け巡る、 女ふたりの気ままな旅。 気がつけば、四十路になり、五十代も始まり……。 人生の成功者になれなくても、自分らしく人生の寄り道を楽しむのもいい。心に灯がともる六つの旅物語。

  • 2020年3月
    『〈あの絵〉のまえで』

    ■あらすじ
    詩帆17歳の誕生日デートは岡山の「大原美術館」、ピカソ〈鳥籠〉のまえ。それからふたりはいつも一緒だった。けれど、彼は今日旅立つ。 (「窓辺の小鳥たち」) ある少女に導かれるように会社と逆方向の電車に飛び乗った私。箱根「ポーラ美術館」のセザンヌ〈砂糖壺、梨とテーブルクロス〉のまえで夢を諦めた記憶が蘇りーー。(「檸檬」) 日常の中の小さな幸せに寄り添う、珠玉の6篇。

  • 2019年10月
    『風神雷神』

    ■あらすじ
    20××年秋、京都国立博物館研究員の望月彩のもとに、マカオ博物館の学芸員、レイモンド・ウォンと名乗る男が現れた。彼に導かれ、マカオを訪れた彩が目にしたものは、「風神雷神」が描かれた西洋絵画と、天正遣欧少年使節の一員・原マルティノの署名が残る古文書、そしてその中に記された「俵…屋…宗…達」の四文字だった――。 織田信長への謁見、狩野永徳との出会い、宣教師ヴァリニャーノとの旅路…… 天才少年絵師・俵屋宗達が、イタリア・ルネサンスを体験する!? アートに満ちた壮大な冒険物語!

  • 2019年8月
    『20CONTACTS 消えない星々との短い接触』

    ■あらすじ
    ポール・セザンヌ、アンリ・マティス、バーナード・リーチ、フィンセント・ゴッホ、黒澤明、手塚治虫、東山魁夷、宮沢賢治――。アートを通じ世界とコンタクトした物故作家20名に、著者が妄想突撃インタビューを敢行。いちアートファンとして巨匠たちに向かい合い、その創作の秘密に迫る。自ら初めて手がけた展覧会の為書き下ろした格別な創作集。

  • 2019年6月
    『原田マハの印象派物語』

    ■あらすじ
    愛すべき愚かものたちのセブン・ストーリーズ。モネ、マネ、ドガ、ルノワール、カイユボット、セザンヌ、そしてゴッホ。光満ちあふれ、幸福な色をたたえる名画誕生の陰には、画家たちの壮絶な闘いのドラマがあった。貧しくても、どん底に落ちても、志高く新しい道を切り拓いていったそのあしあとをたどって、アート小説の名手が紡ぐ、7つの物語。モネの愛したノルマンディーへの旅も。

  • 2019年5月
    『美しき愚かものたちのタブロー』

    ■あらすじ
    日本に美術館を創りたい。 ただ、その夢ひとつのために生涯を懸けた不世出の実業家・松方幸次郎。 戦時下のフランスで絵画コレクションを守り抜いた孤独な飛行機乗り・日置釭三郎。 そして、敗戦国・日本にアートとプライドを取り戻した男たち――。 奇跡が積み重なった、国立西洋美術館の誕生秘話。 原田マハにしか書けない日本と西洋アートの巡りあいの物語!

  • 2018年11月
    『常設展示室』

    ■あらすじ
    いつか終わる恋をしていた私。不意の病で人生の選択を迫られた娘。忘れられないあの人の記憶を胸に秘めてきた彼女。運命に悩みながら美術館を訪れた人々の未来を、一枚の絵が切り開いてくれたーー。 足を運べばいつでも会える常設展は、今日もあなたを待っている。 ピカソ、フェルメール、ラファエロ、ゴッホ、マティス、東山魁夷……実在する6枚の絵画が物語を彩る、極上のアート短編小説集。女優・上白石萌音さんによる、文庫解説を収録。

  • 2018年5月
    『ゴッホのあしあと』

    ■あらすじ
    生前一枚しか絵が売れず、三七歳で自殺したフィンセント・ファン・ゴッホ。彼は本当に狂気の人だったのか? その死の真相は? アート小説の第一人者である著者が世界的謎を追う。フランス各地に残されたゴッホのあしあとを辿り、努力家でインテリ、日本に憧れ続けた「人間・ゴッホ」の魅力を再発見。旅のお供にも最適な名解説。

  • 2018年10月
    『やっぱり食べに行こう。』

    ■あらすじ
    ピカソやゴッホを訪ね、取材先で食べた「思い出の一品」。至福の食べ歩きエッセイ。

  • 2018年5月
    『フーテンのマハ』

    ■あらすじ
    モネやピカソなど、美術にまつわる小説をはじめ、精力的に書籍を刊行する著者、その創作の源は旅にあった!? 世界各地を巡り、観る、食べる、買う。さあ、マハさんと一緒に取材(!?)の旅に出よう!

  • 2018年3月
    『スイート・ホーム』

    ■あらすじ
    香田陽皆(こうだ・ひな)は、雑貨店に勤める引っ込み思案な二十八歳。 地元で愛される小さな洋菓子店「スイート・ホーム」を営む、腕利きだけれど不器用なパティシエの父、 明るい「看板娘」の母、華やかで積極的な性格の妹との四人暮らしだ。 ある男性に恋心を抱いている陽皆だが、なかなか想いを告げられず……。(「スイート・ホーム」) 料理研究家の未来と年下のスイーツ男子・辰野との切ない恋の行方(「あしたのレシピ」)、 香田一家といっしょに暮らしはじめた〝いっこおばちゃん〟が見舞われた思いがけない出来事(「希望のギフト」)など、 稀代のストーリーテラーが紡ぎあげる心温まる連作短編集。

  • 2017年10月
    『たゆたえども沈まず』

    ■あらすじ
    19世紀後半、栄華を極めるパリの美術界。画商・林忠正は助手の重吉と共に流暢な仏語で浮世絵を売り込んでいた。野心溢れる彼らの前に現れたのは日本に憧れる無名画家ゴッホと、兄を献身的に支える画商のテオ。その奇跡の出会いが”世界を変える一枚”を生んだ。 読み始めたら止まらない、孤高の男たちの矜持と愛が深く胸を打つアート・フィクション。

  • 2017年6月
    『いちまいの絵』

    ■あらすじ
    アート小説の旗手として圧倒的人気を誇る原田マハが、自身の作家人生に強い影響を与えた絵画はもちろん、美術史のなかで大きな転換となった絵画を紹介。原田作品ではおなじみの名画も多数掲載!一枚の絵画に秘められた、強烈な力。何もかも変えてしまうほどの革新的な表現。抜きん出た技術。美術史を大きく転換するほどの先見性。そういった個性をもつ絵画を「絶対絵画」と名づけて紹介する。

  • 2017年1月
    『サロメ』

    ■あらすじ
    退廃とデカダンスに彩られた、時代の寵児と夭折の天才画家、美術史の驚くべき謎に迫る傑作長篇。

  • 2016年11月
    『モネのあしあと』

    ■あらすじ
    マネ、ドガ、ルノワール。誰もが知る「印象派」だが、モネの《印象―日の出》が「印象のままに描いた落書き」と酷評されたのがはじまりだ。風景の一部を切り取る構図、筆跡を残す絵筆の使い方、モチーフの極端な抽象化など、まったく新しい画法で美術界に旋風を巻き起こしたモネ。その波乱に満ちた人生を、アート小説の旗手が徹底解説。

  • 2016年10月
    『リーチ先生』

    ■受賞/候補
    第36回新田次郎文学賞受賞

    ■あらすじ
    1954年、大分の小鹿田を訪れたイギリス人陶芸家バーナード・リーチと出会った高市は、亡父・亀乃介がかつて彼に師事していたと知る。──時は遡り1909年、芸術に憧れる亀乃介は、日本の美を学ぼうと来日した青年リーチの助手になる。柳宗悦、濱田庄司ら若き芸術家と熱い友情を交わし、才能を開花させるリーチ。東洋と西洋の架け橋となったその生涯を、陶工父子の視点から描く感動のアート小説。

  • 2016年9月
    『デトロイト美術館の奇跡』

    ■あらすじ
    ピカソやゴッホ、マティスにモネ、そしてセザンヌ。市美術館の珠玉のコレクションに、売却の危機が訪れた。市の財政破綻のためだった。守るべきは市民の生活か、それとも市民の誇りか。全米で論争が過熱する中、一人の老人の情熱と一歩が大きなうねりを生み、世界の色を変えてゆく─。大切な友人や恋人、家族を想うように、アートを愛するすべての人へ贈る、実話を基に描かれた感動の物語。

  • 2016年3月
    『暗幕のゲルニカ』

    ■あらすじ
    ニューヨーク、国連本部。イラク攻撃を宣言する米国務長官の背後から、「ゲルニカ」のタペストリーが消えた。MoMAのキュレータ ー八神瑤子はピカソの名画を巡る陰謀に巻き込まれていく。故国スペイン内戦下に創造した衝撃作に、世紀の画家は何を託したか。ピカソの恋人で写真家のドラ・マールが生きた過去と、瑤子が生きる現代との交錯の中で辿り着く一つの真実。怒濤のアートサスペンス!

  • 2015年11月
    『ロマンシエ』

    ■あらすじ
    有名政治家を父に持つ遠明寺(おんみょうじ)美智之(みちの)輔(すけ)は、子どもの頃から絵を描くことが好きな乙女な男の子。恋愛対象が同性の美智之輔は、同級生の高瀬君に憧れていたが、思いを告げることもないまま、日本の美大を卒業後、憧れのパリへ留学していた。 ある日、アルバイト先のカフェで美智之輔は、ぼさぼさのおかっぱ髪でベース形の顔が目を惹く羽生(はぶ)光(み)晴(はる)という女性と出会う。凄まじい勢いでパソコンのキーボードを打つ彼女は、偶然にも美智之輔が愛読している超人気ハードボイルド小説の作者。訳あって歴史あるリトグラフ工房idemに匿われているという。 過去にはピカソなどの有名アーティストが作品を生み出してきたプレス機の並ぶその工房で、リトグラフの奥深さに感動した美智之輔は、光晴をサポートしつつ、リトグラフ制作を行うことになるが……。

  • 2015年4月
    『モダン』

    ■あらすじ
    ピカソ、マティス、ワイエス…。現代絵画の巨匠たちの代表作に材を取り、アートを愛する者たちの様々な人間模様を描き出す短篇集。

  • 2015年3月
    『異邦人』

    ■あらすじ
    「美しさ」は、これほどまでに人を狂わすのか。 たかむら画廊の青年専務・篁(たかむら)一輝と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長逗留していた。妊婦としての生活に鬱々(うつうつ)とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗画廊で、一枚の絵に心を奪われる。強い磁力を放つその絵の作者は、まだ無名の若き女性画家だったのだが……。彼女の才能と「美」に翻弄される人々の隆盛と凋落を艶やかに描く、著者新境地の衝撃作。

  • 2014年12月
    『あなたは、誰かの大切な人』

    ■あらすじ
    勤務先の美術館に宅配便が届く。差出人はひと月前、孤独のうちに他界した父。つまらない人間と妻には疎まれても、娘の進路を密かに理解していた父の最後のメッセージとは……(「無用の人」)。歳を重ねて寂しさと不安を感じる独身女性が、かけがえのない人に気が付いたときの温かい気持ちを描く珠玉の六編。

  • 2014年12月
    『すべてのドアは、入り口である。』

    ■あらすじ
    『楽園のカンヴァス』『ジヴェルニーの食卓』の著者、小説家・原田マハと 水戸芸術館現代美術センター・主任学芸員、高橋瑞木が贈る 「わからない」が「面白い」に変わる現代アートのはなし。

  • 2014年10月
    『奇跡の人』

    ■あらすじ
    盲目で、耳が聞こえず、口も利けない少女が弘前の旧家にいるという。明治二十年、教育係として招かれた去場安は、その少女、介良れんに出会った。大きな苦難を背負った少女と、人間の可能性を信じて彼女の教育に献身する女教師、ふたりの長い闘いがはじまった――。

  • 2014年4月
    『太陽の棘』

    ■あらすじ
    結婚を直前に控え、太平洋戦争終結直後の沖縄へ軍医として派遣された若き医師エドワード(エド)・ウィルソン。幼いころから美術を愛し、自らも絵筆をとる、心優しき男だ。心ならずも軍医として厳しい研修ののち沖縄に派遣されたエドは、父にねだって送ってもらったポンティアックを操って、同僚の友人たちと荒廃した沖縄の地をドライブすることだけが楽しみとなっていた。 だがある日、彼らは美術の桃源郷とでも言うべき、不思議な場所へと行き着く。そこで出会ったのは、目を輝かせた画家たち。セザンヌや、ゴーギャンのごとき、誇り高い芸術家たちであった。 その出会いは、エドと画家たちの運命を大きく変えていく――。

  • 2014年1月
    『翔ぶ少女』

    ■あらすじ
    1995年、神戸市長田区。震災で両親を失った小学一年生の丹華(ニケ)は、兄の逸騎(イッキ)、妹の燦空(サンク)とともに、医師のゼロ先生こと佐元良是朗に助けられた。復興へと歩む町で、少しずつ絆を育んでいく四人を待ち受けていたのは、思いがけない出来事だった――。『楽園のカンヴァス』の著者が、絶望の先にある希望を温かく謳いあげる感動作。

  • 2013年9月
    『ユニコーン』

    ■あらすじ
    ある一つの望みを未来に託し、ジョルジュ・サンドは永遠の眠りにつく。その昔、彼女は滞在していた古城で美しいタピスリーに魅入られた。そこに描かれた貴婦人が夜ごとサンドの夢に現れ、震える声で語りかける。「お願い、ここから出して」と──。「貴婦人と一角獣」に秘められた物語が今、幕を開ける。

  • 2013年7月
    『総理の夫』
  • 2013年3月
    『ジヴェルニーの食卓』

    ■あらすじ
    モネ、マティス、ドガ、セザンヌという4人の印象派の巨匠たちの、創作の秘密と人生を鮮やかに切り取った短編集。ジヴェルニーに移り住み、青空の下で庭の風景を描き続けたクロード・モネ。その傍には義理の娘、ブランシュがいた。身を持ち崩したパトロン一家を引き取り、制作を続けた彼の目には何が映っていたのか。(「ジヴェルニーの食卓」) 語り手は画家の身近にいた女性たち。美術史や評伝から見えてこない画家の素顔や心情が、キュレーターの経験がある作家の想像力によって色鮮やかによみがえる。

  • 2012年9月
    『生きるぼくら』

    ■受賞/候補
    第2回徳間文庫大賞受賞

    ■あらすじ
    いじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生。 頼りだった母が突然いなくなった。 残されていたのは、年賀状の束。 その中に一枚だけ記憶にある名前があった。 「もう一度会えますように。私の命が、あるうちに」 マーサばあちゃんから? 人生は四年ぶりに外へ! 祖母のいる蓼科へ向かうと、 予想を覆す状況が待っていた。 人の温もりにふれ、米づくりから、 大きく人生が変わっていく。

  • 2012年7月
    『ラブコメ』

    ■あらすじ
    日本人が何より好きな白いご飯。今、目指すは自給自足生活――! ? とにかく一度作ってみようと、楽しくも過酷な米作り体験ををつづる。ごはん愛にあふれたエッセイ(原田マハ)+コミック(みづき水脈)。

  • 2012年4月
    『旅屋おかえり』

    ■あらすじ
    売れないアラサータレント“おかえり”こと丘えりか。ひょんなきっかけで始めた「旅代理業」は依頼人や出会った人々を笑顔に変えていく。

  • 2012年1月
    『楽園のカンヴァス』

    ■受賞/候補
    山本周五郎賞受賞

    ■あらすじ
    ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。

  • 2011年11月
    『永遠をさがしに』

    ■あらすじ
    世界的な指揮者の父とふたりで暮らす、和音16歳。そこへ型破りな“新しい母”がやってくる。かつてチェリストだった彼女はある秘密を抱えていた。 親子の葛藤と和解、友情と愛情。そして奇跡が起こる――。音楽を通して描くドラマチックな奇跡の感動物語。

  • 2011年9月
    『でーれーガールズ』

    ■あらすじ
    一九八〇年、岡山。佐々岡鮎子は東京から引っ越してきたばかり。無理に「でーれー(すごい)」と方言を連発して同じクラスの武美に馬鹿にされていた。ところが、恋人との恋愛を自ら描いた漫画を偶然、武美に読まれたことから、二人は急速に仲良しに。漫画に夢中になる武美に鮎子はどうしても言えないことがあって…。大切な友だちに会いたくなる、感涙の青春小説。

  • 2011年7月
    『まぐだら屋のマリア』

    ■あらすじ
    東京・神楽坂の老舗料亭「吟遊」で修業をしていた紫紋は、料亭で起こった偽装事件を機にすべてを失った。料理人としての夢、大切な仲間。そして、後輩・悠太の自殺。逃げ出した紫紋は、人生の終わりの地を求めて彷徨い、尽果というバス停に降り立った…。過去に傷がある優しい人々、心が喜ぶ料理に癒され、紫紋はどん底から生き直す勇気を得る。

  • 2011年6月
    『小説 星守る犬』

    ■あらすじ
    仕事も、家も、家族も失った男が旅にでた。最後のパートナーに選んだのは愛犬・ハッピー。 長い散歩を終えたときに交わされた、「ありがとう」の言葉がいつまでも胸に響く――日本中が涙した大ヒット漫画を、『楽園のカンヴァス』の著者が渾身の小説化。

  • 2011年3月
    『運命の子犬 いと』

    ■あらすじ
    日本でもやっと認知度が高まってきた「介助犬」。その候補犬でありながらキャリアチェンジした「いと」のその後を描く、心温まる物語

  • 2010年12月
    『風のマジム』

    ■あらすじ
    ほんとうにあった夢物語。契約社員から女社長に――実話を基に描いたサクセス・ストーリー。琉球アイコム沖縄支店総務部勤務、28歳。純沖縄産のラム酒を造るという夢は叶うか!風の酒を造りたい!まじむの事業計画は南大東島のサトウキビを使って、島の中でアグリコール・ラムを造るというものだ。持ち前の体当たり精神で島に渡り、工場には飛行場の跡地を借り受け、伝説の醸造家を口説き落として――。

  • 2010年8月
    『本日は、お日柄もよく』

    ■あらすじ
    OLが選挙のスピーチライターに!?言葉のもつ限りない可能性をハートフルに描いた青春小説。スピーチの極意もお教えします!

  • 2010年4月
    『星がひとつほしいとの祈り』

    ■あらすじ
    時代がどんな暗雲におおわれようとも、あなたという星は輝きつづける―― 注目の著者が静かな筆致で描く、20代から50代まで、各世代の希望と祈りを見つめ続けた七つの物語。

  • 2010年3月
    『独立記念日』

    ■あらすじ
    恋愛や結婚、進路やキャリア、挫折や別れ、病気や大切な人の喪失……。 さまざまな年代の女性たちが、それぞれに迷い悩みを抱えながらも、誰かと出会うことで、何かを見つけることで、今までは「すべて」だと思っていた世界から、自分の殻を破り、人生の再スタートを切る――。 寄り道したり、つまずいたりしながらも、独立していく女性たちの姿を鮮やかに描いた、24の心温まる短篇集。

  • 2009年9月
    『翼をください』

    ■あらすじ
    新聞記者の翔子は、資料室で1939年に世界初の世界一周を成し遂げた「ニッポン号」の写真を見つけた。翔子はプロジェクトにカメラマンとして参加していた男を追って、カンザスへと飛ぶが……。

  • 2009年7月
    『ギフト』

    ■あらすじ
    もやもやとした気持ちを抱いて私は旅に出る(「この風がやんだら」)。大学時代の親友の結婚式へ向かう特別な近道(「コスモス畑を横切って」)。海外留学の前夜、桜並木の下を父親と歩く(「そのひとひらを」)。エニシダの枝に飾られた、彼からのメッセージ(「花、ひとつぶ」)。 希代のストーリーテラーが、慌ただしい日常の中に潜む小さな幸せを描き出す、心温まる20の物語(ギフト)。

  • 2009年3月
    『花々』

    ■あらすじ
    原田マハのヒット作『カフーを待ちわびて』の舞台裏でくり広げられていた、もうひとつの感動ドラマ。島を愛する旅人・純子と、故郷の沖縄を捨て東京で生きる成子。ひょんなことから出会ったまるで正反対の二人は、ある共通の目的のために奄美群島の神秘の島々を旅することに。しかし二人が見つけたものは、当初探していたもの以上の大きなもの……それは二人の知られざる「宿命」だった。

  • 2008年12月
    『キネマの神様』

    ■あらすじ
    無職の娘とダメな父。ふたりに奇跡が舞い降りた!
    39歳独身の歩は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、しかも多額の借金が発覚した。 ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることになった。〈ゴウ〉のハンドルネームで父が書くコラムは思いがけず好評を博し、借金とギャンブル依存から抜け出せそうになるが、ある時〈ローズ・バッド〉を名乗る覗の人物に反論されて……。〝映画の神様〟が壊れかけた家族を救う、奇跡の物語。

  • 2008年11月
    『おいしい水』

    ■あらすじ
    若い恋の“決定的瞬間”をたどったラブストーリー。

  • 2008年9月
    『さいはての彼女』

    ■あらすじ
    脇目もふらず猛烈に働き続けてきた女性経営者が恋にも仕事にも疲れて旅に出た。信頼していた秘書が手配したチケットはは行き先違いで――? 女性と旅と再生をテーマにした、爽やかに泣ける短篇集。

  • 2008年5月
    『夏を喪くす』

    ■あらすじ
    範子―偶然目にした詩が、自分たちを捨てた父親の記憶を呼び起こす。陽菜子―意識不明の夫の口座に毎月お金を振りこみ続けていた人物と対面。咲子―不倫と新たな恋。病気を告知され自分の願いがわかる。麻理子―行方不明の親友と暮らしていたNYのアパートを、7年ぶりに訪れて。―その瞬間、4人の女性は何を決意したのか?

  • 2008年3月
    『#9(ナンバーナイン)』

    ■あらすじ
    東京でインテリア・アートの販売員をするOL、真紅。仕事に挫折し、母親の待つ故郷に帰るべきではないかと悩んでいたある日。ふと立ち寄った宝石店で出会った見知らぬ中国人紳士に運命的な恋をする。真紅は「また会いたい」という一心で、紳士に渡された電話番号を頼りに上海へ渡る。まるで見えない糸に導かれるように再会する二人。未来は幸せなものかと思われたが–。上海を舞台に繰り広げられる大人の恋愛物語。

  • 2008年1月
    『ランウェイ・ビート』

    ■あらすじ
    突然やってきたオシャレ転校生・ビート。 彼が来てからファッションにもモードにも興味がなかったクラスメートが、すっかりビートの魔法にかかってしまった…。前代未聞の高校生ファッションブランドを立ち上げることにしたビートたち、はたして成功するのか?

  • 2007年9月
    『普通じゃない。』

    ■あらすじ
    将来の夢を抱きつつも職はなく悩める毎日を送っていたしいなは、植物公園で一風変わった老人と出会った。そして老人に誘われるままに就職を決め、初出社。なんと彼は今をときめく超高層ビル群を次々に手掛ける、大手都市開発会社社長“権田原大咲”だった!!憧れのキャリア・ガールへスタートを切ったと思ったのもつかの間、配属先はホコリだらけの地下4階、これっていったいどういうこと?

  • 2007年4月
    『一分間だけ』

    ■あらすじ
    ファッション雑誌編集者の藍は、ある日ゴールデンリトリーバーのリラを飼うことになった。恋人と一緒に育てはじめたものの、仕事が生き甲斐の藍は、日々の忙しさに翻弄され、何を愛し何に愛されているかを次第に見失っていく……。恋人が去り、残されたリラとの生活に苦痛を感じ始めた頃、リラが癌に侵されてしまう。愛犬との闘病生活のなかで「本当に大切なもの」に気づきはじめる藍。働く女性と愛犬のリアル・ラブストーリー。

  • 2006年3月
    『カフーを待ちわびて』

    ■受賞/候補
    第1回「日本ラブストーリー大賞」大賞受賞

    ■あらすじ
    「嫁に来ないか。幸せにします」 「絵馬の言葉が本当なら、私をお嫁さんにしてください」 から始まるスピリチュアルなほどピュアなラブストーリー。 ゆるやかな時間が流れる、沖縄の小さな島。一枚の絵馬と一通の手紙から始まる、明青(あきお)と幸(さち)の出会い。偶然に見えた二人の出会いは、思いも寄らない運命的な愛の結末へ。